リノベーションでここ最近急激に増えてきた、上階の床の躯体部分をみせる仕上げ

「コンクリート現し」という仕上げ方法。経年劣化で雰囲気もあり魅力的な

仕上げ方法の一つですが、なんでもかんでもこのコンクリートをみせればよい

という事ではなく、抑えておかなければいざ住んでみるととんでもないことが

起こる可能性もある仕上げ方法のひとつです。そこで今回はこのコンクリート

現し仕上げで注意したいポイントを解説してみたいと思います

コンクリート現し仕上げ

解体して初めて見える部分であること

コンクリート現し仕上げを採用す場合、既存の天井で隠れている為解体するまで

どんな状況か?どれくらい汚れやひび割れがあるのか?などが解らない所です

ひび割れが大きければ後々亀裂が大きくなってバラバラとコンクリートが

落ちてきたと言った具合にならないように、必ず解体後にコンクリートの

状況を確認し、室内の仕上げに見せても問題がないのか?という所を確認しましょう

粉塵が出ないように処理してますか?

構造躯体であるコンクリート。特に天井にコンクリート現し仕上げを採用する場合

元々の天井でこのコンクリートは隠れています。長年の埃や汚れなどが、この

コンクリートにも付着しています。単に解体してコンクリートを見せるだけ

ではなく、きちんと長年の汚れや埃を除去しさらに食事中などに埃が落ちて来

こないように「防塵塗料」という物を塗って処理しなくてはいけません。

この処理を怠ると、埃や汚れがそのまま残っており常に上から落ちてくる

といった大変困った事態になってしまいます。

防塵塗料の施工風景。乾燥後はクリアになるので素材感を損ないません

間違っても最上階や外周面に使ってはダメ!

このコンクリート現し仕上げは、コストカットなどで有利な為リノベーションで

よく見かけます。しかしその中でもとんでもない所に使っている物を見かけます

壁や天井すべてにこの「コンクリート現し仕上げ」が使える訳ではありません。

1:最上階の天井に使うべきではない

最上階は、ご存知の通り上には住戸がありません。その為言ってみれば

直接太陽の熱があたります。熱が蓄熱されて部屋が暑くならないように

最上階の天井裏には断熱材が施工されています。それを無視して

コンクリート現し仕上げにすると、夏蒸し風呂状態になり冬は極寒状態に

なってしまいとても住むことが出来ないといった事が起こります

2:外気に接する部分に使うと結露をさらに招く

マンションは、気密性が高く一度温まるとなかなか冷めにくい。という特徴が

あります。その為冬の外気温と室内温の差が激しい為に「結露」が起こって

しまいます。それを防ぐ為に断熱材や壁の躯体と隙間を取って仕上げ材が

施工されています。それでも結露は起こってしまいますが・・・

外気に接する壁を「コンクリート現し」にするとどうなると思いますか?

答えは、コンクリート表面が結露の影響を直接受け、表面に水滴が

滴りおちてきます。特に北側の部屋はただでさえ結露しやすいのに

この「コンクリート現し」仕上げにすると、更に結露しやすくなります

ルールをきっちりと守れば魅力的な仕上げ

コンクリート現し仕上げは、魅力的な雰囲気をお部屋に反映する仕上げ方法の

ひとつです。しかし大事な部分を抑えずに採用するといざ住んでみると

前より住みにくいといった仕上げ方法に、一気になってしまいます。

最近よくリノベーションでも見かける様になってきましたが、ほとんどが

きちんと建物や材料の性質を理解して採用していますが、中には

使ってはいけない、「最上階」や「外気に接する壁」にコンクリート現し

を使っている所もちらほらみかけます。ぱっと見た感じは、「お洒落」や

「雰囲気あるな」とか思うかもしれませんが、ルールを守って採用しないと

実際に住んだ時に暑くて住めない、寒すぎて住めない・・・といった

不具合が起こってくる仕上げ方法の一つです。しかしルールさえしっかり

理解していると、とても魅力的な仕上げ方法の一つです。

今回は、ちまたでよくみかける「コンクリート現し仕上げ」の注意点でした。

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