このコーナーでは、マンションリノベーションでの正しい知識を発信しています。

今回は、マンションリノベーション(全面リフォーム)で床に無垢材を使う場合の

注意点と無垢材を床に使う事で問題になってくる「遮音」についてご説明したいと思います

マンションリフォームで最も気を使う部分床について

マンションリフォームでもっと気を使う部分、近隣トラブルですがその中で一番のトラブルが

「床の騒音」問題です。リフォーム後に下階住人と騒音でトラブルになり精神的に

追い詰められたという話をよく聞きます。特に床に無垢フローリングを使った場合の

「騒音」が問題になるケースが多いです。一般的なマンションでの床は、踏むとふわふわする

「遮音合板フローリング」というのが使われています。

フローリングの裏にクッション材が付いたフローリングですが、このふわふわ感が遮音性を

確保する役割をはたしています。その為フローリングの柔らかさこそが、騒音を

低減しています。一方無垢材は、表面が固いため騒音自体が大きくなりやすく、低減させるのは

難しい素材です

防音マットや元々の遮音合板フローリングの上に無垢材を使うという方法

フローリングに無垢材を使う場合の「遮音」に対する対策として、よく見かける工法で

防音マットや元々の遮音合板フローリングの上に、無垢材を貼る方法があります。

この方法は、「残材や下地費用が掛からない」という便利な工法ですが、

これは絶対にやってはいけない工法です。

実際に研究所で実験された実験データも公表されており、LL45が確保されていた

遮音合板フローリングに無垢材のフローリングを重ねると、LL60に低減してしまっています

元々柔らかい事で、遮音を確保していた「遮音合板フローリング」が無垢材のフローリングを

重ねる事で、さらに柔らかくなり元々「遮音合板フローリング」の持っていた「遮音性能」も

なくなってしまってます。また無垢材専用の「防音マット」という物もあります。

コンクリート(スラブ)の上に敷き詰め、その上に無垢材のフローリングを貼る工法です。

この工法は、天井高さを出来るだけ確保したいという要望から、薄いマットが好まれて

いますが、こちらも実際に研究所で実験されたデータを見てみると、「メーカー記載の

データがほとんど出ていない」というのが、証明されています。

マンションリノベーションでの遮音対策で最も有効な方法

現状でマンションリノベーション(全面リフォーム)で、無垢材のフローリングを使う場合の

遮音対策として最も有効な方法は、「乾式二重床」という工法が確実で最も良い方法です

♦ワンポイントチェック

乾式二重床 かんしきにじゅうゆか:防振ゴムのついた支持脚で床パネルを支える床仕上げ構造

ゴムの付いた足にボードを貼る事で遮音性を確実に確保できる唯一の方法です。

また床下の空間に排水管や電線を通すことができ、臨機応変に対応できる点もありますが

床下に空間ができる事で、床が上がるので天井高さに影響が出てくるという

デメリットもあります

マンションリフォームでの問題点

マンションリフォームでは、遮音問題もはじめ法的な取り締まりなどありません。これは

防火や耐震性のように、「命にかかわるような問題になりにくい」と言う点があげれます。

しかし実際に、全面リフォームした後に暮らしてみると、間違ったリフォームのせいで

下階住民からの騒音クレームや近隣トラブルが発生する場合が多々あるのが現状です

こういったトラブルが近年増えていっています。また今後確実に増えていく問題の一つです

間違ったリノベーションで、トラブルに巻き込まれた時に「知らなかった」では

済まされる問題ではないという事です。これはスケルトンリフォームを提案する

設計者や施工者は当然ですが、全面リフォームを依頼する側にも言える事です。

裁判になるケースもあるため、事前にしっかりと認識することが大事になってきます