リノベーションで人気の間取りの注意ポイント!

リノベーション成功への道

リノベーションでお客様とお打合せしていると、頻繁に出てくるのが「ファミリークローゼット」「回遊動線」「玄関土間」という3つの要素を取り入れたい方多いように思います。そこで今回は、この3つについて少しご説明していきたいと思います

ファミリークローゼット取り入れる時の注意点!

まずは、ファミリークローゼット(ファミクロ)について実際どうなんでしょうか?リノベーションで取り入れた方の感想を聞いてみると、やはり便利のようです。一番の便利と感じる理由として、家族全員の服などが一つに集約できる。という点が利点の様です。ファミクロを取り入れる際に、事前に考えなくてはいけない点が2点あります。

1点目としては、どれくらいの広さが必要か?という所です。4人家族を想定した時に必要広さを考えると、4.5帖程は必要かと思います。その理由として各部屋にクローゼットを付けた場合、大体1帖程度のクローゼットが付きます。

4人家族なので4帖が必要スペースになり、更にそこにその他の物を0.5帖程度足した広さが4人家族でファミクロを考えた時の必要広さかと思います。但し4.5帖はあくまでも目安で、この広さが取れない時ももちろんあります。

その場合は、棚板の配置やパイプの取付位置や本数などを検討し広さが取れない分配置で補ってあげます。特にマンションの場合は、ファミクロの部屋の広さを優先してしまうと他の部屋にしわ寄せがくる場合が多いです。

2点目として、子供が小さい間はいいですが大きくなった時にどうするか?という先を見越したファミクロの考え方も必要になってきます。大きくなれば洋服なども増える可能性があります。

その時にどうするか?ファミクロで対応するのか?それとも各自の部屋に収納できるスペースを取っておくのかも、最初の段階で検討しておくと将来も対応しやすいです。例えば事前に各部屋に洋服を掛けれるパイプを取り付けておくなどの対策をしておくと便利です。

回遊動線を取り入れる時の注意点!

回遊動線というのをご存じでしょうか。キッチンから洗面所などを介して家じゅうぐるいと回れる動線の事を言いますが、この回遊動線を取り入れた間取りにすると家事効率が非常に捗ると言われています。実際に取り入れた方のお話を聞くと、非常に便利な間取りになったというのをよく聞きます。その反面デメリットも存在します。

回遊動線は部屋中ぐるりと回れるというのがメリットですが、これがデメリットにもなるときがあります。デメリットとなる要因は、部屋中ぐるいと回れるという事はドアの枚数や開口部が少し多くなってしまうという事があります。

例えば洗面所を例にあげてみるとキッチンから洗面所に行くのにドアや開口部が1箇所、更に洗面所からファミクロに行くのに1箇所、洗面所から廊下に行くのに1箇所と言った具合で洗面所には、ドアや開口部が3か所必要になることもあります。

これはもちろん間取りの配置にもよりますが、ドアの枚数が増えてしまうとその分コストも上がります。またドアとせずに開口部のままとした場合、キッチンでの料理の臭いや熱気などがそのまま流れてしまう場合があります。これらを防ぐためにも、回遊動線を取り入れる場合は多少コストが上がっても「ドアで仕切る」とした方が良いです。

玄関土間を取り入れる時の注意点!

最後は玄関土間ですが、こちらもリノベーションの際に取り入れる方が増えてきています。玄関土間を設けてキャンプ用品やアウトドア用品、趣味の自転車などのメンテンナスできるスペースなどといった使い方をされています。

マンションをリノベーションする際に玄関土間を取り入れるには特に問題はないのですが、戸建て住宅をリノベーションする時には、注意が必要です。戸建て住宅の玄関部分は、1階の床より必ず下がっています。

その為今の玄関部分より広い土間を玄関にとりたい時には、基礎が必ずと言っていいほど邪魔してきます。問題は、この邪魔している基礎が取れるかどうかによって玄関土間の広さが決まってきます。

基礎は、構造上重要な部分になる為むやみやたらに取ると建物の倒壊につながることもあります。その為戸建て住宅で玄関に土間を設ける場合は、特に注意が必要です。

玄関に土間を取り入れた事例「茨木市F様邸

まとめ

リノベーションで人気の間取りについてみてきましたが、それぞれ確かに取り入れると便利です。しかし人気だから取り入れるという考えではなく、今の暮らしよりも便利になるかどうかや趣味の作業部屋などとしてこういう部屋が欲しいといった事を考えながら、取り入れるかどうかを考えていく方が、無駄な部屋とならなくなります。

みんなが取り入れてるから自分たちも。ではなく本当に必要かどうかを再度検討して取り入れる方が後々につながります。また取り入れる場合もメリットやデメリットを理解して取り入れる様にしましょう。

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