リノベーションでの「巾木」どうする?
神戸を中心に大阪・阪神間でリノベーション専門の設計事務所がお伝えしています。今回はみんなが迷う「巾木」についてです。
そもそも巾木ってなに??
巾木(はばき)をご存じでしょうか?壁と床の間についている部材のことです。この巾木を付けるかそれとも付けないか、これ結構皆さん悩まれます。巾木は基本的に高さ、6センチまたは4センチぐらいが一番よく使われている高さですがこの高さが皆さんを悩ます大きな原因です。
6センチの巾木は、見た目けっこう主張してきます。スタイリッシュに見せたいなどというご要望が多く巾木の高さを1センチとかにする場合をみかけるようになってきています。1センチと高さを抑えるとスタイリッシュに見えてきますが、そもそも巾木はなぜついているのでしょうか?
巾木はなぜついているのか?
巾木はなにも単についているだけという訳ではなく、付ける理由があります。巾木を付ける理由は壁際のキズ防止と言う理由があり、掃除機などで壁際を掃除するときにクロスなどがキズが付きにくいように巾木を取り付けています。
また床材は壁にぴったりと付けず、数ミリ離してフローリングなどは張られています。この隙間を隠すために巾木は取り付けられています。巾木は隙間を隠すためとキズ防止と言う理由からつけられています。
巾木をなしとする場合もある
巾木はキズ防止と隙間を隠すためにつけられていますが、巾木をつけない場合もあります。巾木なしにした場合、フローリングと壁との間にできる隙間は、隙間ができない様に工事されます。巾木なしとした場合、施工に少し手間がかかりますが、見た目すっきりと見えます。
ただしキズ防止のために取り付けられていた巾木の役割はなくなってしまいます。そのため部屋の掃除をモップなどで掃除する場合は問題ありませんが、掃除機で掃除する場合は壁際の掃除はすこし気をつけて掃除する必要があります。
巾木は高さがあるほどクラシックにみえる
巾木の高さを低く抑えるのが流行りのようですが、巾木の高さを高くする方がよりクラシックでエレガントにみえます。ホテルや古い洋館などで一度見たことがあると思います。ホテルのような雰囲気にしたい場合は、巾木の高さを少し高くしてあげるほうが雰囲気がでます。
巾木を高くすることによってメリハリがでてき、壁と床との差がはっきりするためよりクラシックに見えてきます
巾木は付けるか付けないか
最近は巾木の高さを低く抑えるのがトレンドのようですが、そもそも巾木の役割は壁際のキズ防止の役割が大きいです。そのため高さを低くした巾木は、見た目すっきっり見えますが巾木の役割を考えると高さを抑えた巾木をつけてもあまり意味がありません。それならば巾木をなくした方がすっきりみえます。
巾木の高さを低くした場合でも、巾木なしにしたときの壁際にキズがつきやすいこととそれほど変わりません。壁際のキズが付くことを防ぐのであれば、巾木はある程度の高さが必要です。
巾木をつけるのであればそれなりの高さのある巾木を付ける。巾木の高さが気になるなら巾木はつけない。としたほうが良いと思います。
まとめ
巾木についてみてきましたが、そもそも巾木の役割を考えると高さを抑えた巾木は見ためはすっきりしていいですが巾木の役割はあまり意味がありません。巾木をなしにした場合、すっきり見えますがデメリットもあります。
巾木ひとつかもしれませんが、見た目も大きく変わります。それぞれの生活スタイルを考えて巾木をどうするかも考え所のひとつです。
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