構造躯体見せたから「かっこいい」そんな考え方捨てようよ!

戸建住宅リノベーションの勉強

マンションだけなく近年は、戸建て住宅のリノベーションをされる方も増えてきています。戸建て住宅といってもその構造はさまざまで、木造から鉄骨造はたまたRC造とあります。そんな戸建て住宅のリノベーションで、天井をあまり作らず構造躯体を見せたリノベーションが多くなってきています。

構造躯体を見せるという方法は、空間を広くみせれますしまた「無機質な素材」をそのまま見せることで味のあるリノベーションになります。しかしその一方で、何も考えずに構造躯体を見せてしまうと後悔してしまいます。

木造・鉄骨造ともに言えることですが、「最上階の屋根の下の部屋」や「バルコニーの下の部屋」は構造躯体をむき出しにすることは、絶対にやってはいけないリノベーションです。

例えば「梁」をわざとみせてかっこよくリノベーションしても、屋根裏部分にきちんと断熱材を施工していないとその下の部屋は、蒸し風呂のようになり暑くて暑くてとても生活なんてできない部屋になってしまいます。

太陽の熱を日中1日中浴びた「屋根」は、なかなか冷めることがありません。これは屋根だけなくバルコニーでも同じことで、屋根やバルコニーは1日中太陽の光が一番よく当たるところであるために「熱」を吸収しやすい。その為吸収した熱は、室内へと放出されていきます。それらを軽減するために、通常は「断熱材」を施工します。

近年梁や鉄骨などを見せたリノベーションが多くなってきています。しかしこの見せるという見極めが重要になります。例えば最上階の部屋は、むろんだめです。またバルコニー直下の部屋も極力避けた方がいいです。

構造躯体を見せることは、一見簡単そうですが守るべきルールという物が建築にも存在します。そのルールを守りながら梁などの構造躯体をみせて如何によいリノベーションにするか?なんでもかんでも「構造躯体をみせるからかっこいい」とか「みせるリノベーションがオシャレ」とかでは、後々住んでいくにつれ「後悔」することになります。

天井を作って断熱材を施工する。という事はきちんと「意味」があるんですね。でもこの意味を分からず、見せればかっこいいというリノベーションの考え方が多くなってきています。

家は、誰かに見せるものでもないですし、写真映えすることでもないと思います。そこに住む人が「暮らしやすい」という事が大前提じゃないのかと思います。だから躯体を見せたからかっこいいだとかオシャレだとかに惑わされず、いかに暮らしやすさを追求するかがリノベーションの醍醐味。

この記事を書いた人

吉村章弘
吉村章弘一級建築士
神戸・宝塚・西宮周辺を限定にマンション・戸建住宅にちょっと無骨な空間にレトロやアンティーク・ビンテージをプラスしたスタイルのリノベーションを専門にしている一級建築士事務所です。
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