マンションリノベーションを始める前に抑えるべきポイントをお教えします
中古マンションを自分の好きな様にリノベーションして住みたいとお考えの方が増えています。中古物件は、物件の価格が安くて済む分、リフォームに当てれる金額に比較的余裕がもてる為思い切ったリノベーションが出来るという所が理由のひとつではないでしょうか?でも、マンションは一戸建住宅の様に、すべてが自由にできるというわけではないので中古マンションのリノベーションを始める前に知っておきたいポイントをこれからお伝えしていきたいと思います。
目次
マンションは比較的制限が多いのも事実です
マンションリノベーションを始める前に知っておきたい事
マンションリノベーションで、色々想像することは、ワクワクして楽しい事だと思います。しかし、その前にいくつか事前に知っておかなくてはいけない事があります。
1:まずは管理規約をしっかり読もう
マンションリノベーションを検討する前に、まずはそのマンションの「管理規約」をしっかり確認しましょう。特に「床の防音性能」についての項目は要確認です。フローリング禁止といったマンションも中にはあるため、リノベーションで無垢材のフローリングを使いたいという方などは、後からできなかった・・・とならない為に、必ず確認しましょう。その他にも細かく決められていますので解らない事は、事前にそのマンションの管理組合に確認しましょう
2:「竣工図」というものをもらいましょう
マンション購入時などに参考にした、チラシなどの間取り図はほとんど参考になりません。チラシなどの間取り図は、あくまでも簡易的なものの為リノベーションでは信用できません。
マンションの管理組合もしくは管理人さんが、保管している「竣工図(しゅんこうず)」という図面をもらいましょう。竣工図は、チラシなどの間取り図とちがって正確な為リノベーションでは、重要な図面のひとつです。因みにこの「竣工図」は、保管義務があるため、どのマンションでも必ず保管しています。
3:過去のリフォーム歴を確認しましょう
管理組合と管理人さんにもうひとつ確認しておきたい事があります。それは「過去のリフォーム歴」です。先ほどの竣工図では、新築当初の図面の為その後にリフォームされている場合は、竣工図と違う事があります。
4:設計施工の会社より設計専門の会社の方が更に安心
設計も施工もできる会社に依頼しがちです。全部を任せられるので「楽」ですがそこに常に付きまとう「手ぬき工事が心配」という心配ごと・・・手ぬき工事を少しでも防ぎたいという方は、設計専門の会社に依頼すると手ぬき工事のチェックもしてくれるため、より安心できるのではないかと思います。
また設計段階から、コスト調整がしやすいという点からもよりしっかりしたリノベーションをしたいという方は、メリットが大きいかもしれません。
5:出来る限りすべての希望は伝えよう
予算は大事な事ですが、予算を気にしすぎてリノベーションでやりたかったことがなにひとつ叶わなかったとなってしまっては、もともこもありません。最初はリノベーションでしたいことや取り入れたい事をすべての希望をしっかりと伝えましょう。そこからもし予算がオーバーしていたら、優先順位をつけ、何処が譲れないのかをしっかり考える事で、理想に近いリノベーションになっていきます。
6:住みながらのリノベーションはメリットなし
これは今マンションに住んでいる人に関係してくることですが、「住みながらリフォームできないだろうか」と思いがちですが、リノベーションではメリットがありません。工事の期間が長くなり余計にコストが掛かり工事金額がアップしてしまいますし、なにより工事の音や埃などで「生活しずらい」ということが起こります。リノベーションの時には、「仮住まい」を用意して一気に工事を進めるが方がよいでしょう。
マンションリノベーションでの外側部分で出来る事
7:玄関ドアは交換不可!ただし部屋の内側部分の塗装はできる
玄関ドアは、共用部に該当します。その為勝手にドアを交換する事はできません。事前に管理組合の承認が必要な部分です。しかし玄関ドアの室内側は専有部に該当するために、ドアの色を変える塗装はリノベーションで出来る事のひとつです。
8:窓の交換も不可!ただしガラスや内側にもうける二重窓は可能
外に面する窓は共用部に該当します。窓のサッシ(枠)を交換する事はできませんがガラスは、管理組合の承認を受ければ交換ができます。また外側の窓の内側にもうひとつ窓を設けた、「二重窓」にすることはできます。断熱性能や防音効果もあるためリノベーションでは取り入れたい工事のひとつです。
9:バルコニーには、簡単に動かせるものは設置OK
バルコニーも共用部扱いになります。その為手摺の交換や洗濯物などを雨から防ぐ屋根などを取りつけることはできません。しかし簡単に取り外せる事が出来るものは設置して大丈夫です。たとえば、置くだけのウッドデッキなどはバルコニーに設置しても問題ありません。
マンションリノベーションでの内側部分の注意点
10:エアコンの設置個所は自由だが、外壁に穴を新しく開けるのはダメ
エアコンには、室内に設置される「室内機」と室外に設置される「室外機」があります。室内機と室外機を結ぶのにホースが必要になり、そのホースを通す為にマンションでは外壁面に面してスリーブ(穴)があけれていますが、その穴を新しく開けたりすることはできません。室内機を何処に設置するかは、住む方の自由ですが室外機と接続する距離が長くなると効率が悪くなる為、出来るだけスリーブ(穴)に近い所に設置しましょう
11:トイレの位置はほとんど変更できない
トイレは排水位置が決まっている為に、排水距離(勾配)の関係で位置移動がほとんどできません。元のトイレの場所から大きく移動をすることもできない事はないですが排水管が長くなるのと、水を流す勾配が急になるために詰りの原因になるためトイレの位置移動は自由度がありません。トイレは設備機器を変更して位置は移動しないのがおすすめです。どうしても位置を移動したい場合は、半回転の移動に止めておくのがよいでしょう。
まとめ
マンションリノベーションを始める前に知っておきたい事をまとめてみました。まずは管理規約をしっかりと読み、出来ることと出来ない事ことを前もって知っておくことが大事です。管理規約を確認する事を忘れてリノベーションしてしまった為にあとでトラブルになってしまった、というケースが意外と多いのも事実です。
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