建築士が教えます!リノベーションの間取りのポイント

リノベーション相談室

神戸や大阪・阪神間を中心にリノベーションを専門に設計している私たちですが、リノベーション後の間取り、皆さんはどんな風にお考えですか?今回はリノベーションの間取りの考えかたのポイントについてご説明していきたいと思います。

使いやすい間取りとは?

今お住まいの家での不満やこうすれば使い勝手がいいのにな。と思う箇所は皆さんどなたでも最低1箇所はあると思います。使いやすい間取りにするにはどこをどのようにすればいいのでしょうか?使いやすい間取りにするポイントを抑えることでリノベーション後の生活がガラッと変わってきます。

キッチンを中心に考える

リノベーション時に解消したい場所のひとつがキッチンというご要望が多いです。特に家事動線と言われる動線を楽にしたい。ながら動線と言われる動線です。キッチンで料理をしながら洗濯や掃除などができる様な事をいいます。

これを実現するには、まずはキッチンを中心に考える必要があります。キッチンから例えば洗面所へ、キッチンからパントリーへといった具合に各部屋へアクセスできるようにしてあげることで、無駄な動きが解消できます。更に言えばキッチンと横並びに配置してあげると更に効率はアップします。

これはキッチンが壁付けであろうが対面であろうが関係なく、キッチンに対して横並びに配置するほうがスムーズな移動ができ縦に配置するより移動距離が少なく済むためです。

洗面所と脱衣所は分ける

少し前までは洗面所と脱衣所は1つの部屋という場合が多かったですが、今は洗面所と脱衣場を分ける方が多くなってきました。

洗面所と脱衣所を一つの部屋でまとめるとボリューム的に納めやすいですが、生活時間帯がバラバラというご家庭が多く、誰かが洗面所を使っているとお風呂に入れないというデメリットが生まれます。これを解消するために洗面所と脱衣所は分ける方がいいです。更に洗面所と脱衣所を分けることによって、来客時などに洗面所を使うときにタオルなどの生活感が見えなくて済むというメリットも生まれます。

トイレは1畳程度で十分

トイレに皆さんは1日中こもりますか?ごくまれにトイレにこもる方もいると思いますが、ほとんど方が用を足すときだけだと思います。トイレは1畳程度で十分です。ちょっと狭いから1.5畳や2畳と言った具合に広くとること無駄です。そのスペースを取るなら収納などに充てた方が断然良いです。

でもトイレ掃除道具や予備のトイレットペーパーとかも収納したいし・・・と思いますが、トイレ内に棚を付けたり壁を利用して収納できるようにしてあげれば、1畳程度で十分収納できます。また広ければ広いほど掃除の範囲が広がり、トイレ掃除がめんどくさくなります。

トイレ掃除は一番めんどくさいという方が多く、最近ではトイレが宙に浮いたトイレを採用される方が多くなってきているのもトイレ掃除を極力楽したいというご要望が多いからです。

寝室は出来る限り静かな場所へ

寝室の配置は、それぞれの生活時間帯で配置位置が変わってきますが基本は「静かな場所」へ。トイレやキッチンといった夜中でも水の音がしそうな場所の近くに配置すると、気になってしまいなかなか良い睡眠がえれません。

また出来る限り東面に配置するほうがよいと言われており、その理由が朝日が昇ってくる東面に寝室を配置すると太陽の光が寝室に入り、気持ち良い朝が迎えられると考えられています。その一方昼夜逆転の生活をされている方は、北面に配置することで、太陽の光が入りにくく朝太陽の光で目覚めることが少なくてすみます。

子供部屋は極力コンパクトに

子供部屋ですが、6畳や8畳といった広さは必要でしょうか?将来お子さんは、そこに住み続けるという事はほとんどないと思います。ベットや机がおけて収納があれば子供部屋としての広さは、3畳から4畳程度で十分な広さではないでしょうか。将来のことも考えて3畳から4畳程度の広さとして作っておけば、お子さんが家を出ていった時に収納や書斎として使える丁度良い広さです。

また3畳から4畳程度の広さで窮屈であれば、例えばロフトベットなどの家具の配置でアレンジしてあげれば空間を有効に使用できます。子供部屋を3畳から4畳程度としてあげることで、その分リビングなどを広く取ることができるので、子供部屋は極力コンパクトに。

「子育て世代にリノベーション!子供部屋はどうする?」

収納は収納する物をそれぞれ明確に

収納はあればあるほどにこしたことはないですが、単に沢山収納できる場所を作るだけでは意味がありません。なにをどこに収納するかによって収納できる場所をつくるのが、収納の鉄則です。

例えばキャンプが趣味であればキャンプ道具をまとめれるスペースとしたり、季節ものを収納するのであれば季節もの専用のスペースとしてそれぞれ何を収納し、何処にまとめるかを明確にしてあげることでキレイに収納できますし余分な物で家中ものだらけという事が防げます。

各ゾーンを確認する

使いやすい間取りにするポイントとして次にあげられるのが、各ゾーンを確認するという事です。ゾーンとはどういうこと?と思いますが、それほど難しくなくプライベートゾーンと共用ゾーンといった具合に大まかにゾーニングしてあげることで、間取りにメリハリがでてきます。

マンションの場合であれば、廊下を起点に反対側はプライベートゾーンとなる寝室や子供部屋を配置し、その反対側に共用ゾーンとなるリビングやキッチン・トイレや洗面所などを大まかにゾーニングしてあげます。一方戸建て住宅であれば、マンションの様に横で考えるのではなく「縦の空間」で考え、1階は共用ゾーン2階はプライベートゾーンと言う感じでそれぞれのスペースを大まかに分けてあげます。

各ゾーンを分けてあげることで、それぞれの部屋の近くになにがあれば使いやすいか?やこの部屋は離しておきたいなといった感じが見えてきます。このゾーンを明確にすることが、使いやすい間取りへの第一歩です。

最後に

さてリノベーションでの使いやすくする間取りのポイントを見てきましたが、実際には完ぺきな間取りというのは難しく、部屋の大きさや構造の問題などにより妥協しなくてはいけない部分もでてきます。どこか譲れてどこが譲れないかを書き出したり、各ゾーンを分けて考えたりしていくと少しづつ自分たちの今の暮らしの改善点が見えてきますその改善点をリノベーションで改善し、よりよい暮らしにするのがリノベーションです。

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