家つくりは自由だったはず!だからリノベーション専門にしたんです

リノベーションの裏方通信

私たちが建築業界に進んだのは、高校を卒業してしばらくしてからなので二十数年たちます。その頃の住宅事情といえば設計士さん・工務店さんとお客さんとが一緒になって家を作っていっていました。言ってみれば「完全自由」な家つくりでした。ところが「建売住宅」という物の登場で、この流れが一気に変わっていきました。家というのが高価な物から比較的手にいれやすいという流れになっていきましたが、それと引き換えに「自由」という物がなくなった気がします。今町並みを歩いてみると、同じ様な住宅で構成されている町並み。一昔前はこの町並みは全然違いました。

そんな時に新しい家のあり方「リノベーション」という選択がでてきました。最初の頃は、自由な家作りがリノベーションでも出来ていましたが、リノベーションという事が一般的になってくると「リノベーション済み」とか「定額制」とか「ワンストップ」とかもう何がなんだかわからない「家つくり」の選択肢がでてきました。

昔私も経験しましたが、完成後にキズなどないかをチェックしてもらう際に「付箋だらけ」というのを経験しました。もちろんキズや不具合はあってはならない事ですし、直さなければいけません。ただその時は、誰がどう見ても問題ないものでした。家は車や電化製品の様に工場生産ではなく、現場で人の手でつくり上げてきます。もちろん100%不具合が無いようにしていますが、人の手でつくるので必ずどこか不具合が出てきます。その為に「手直し」や「アフター」があります。でも最初から100%キズや不具合を許さないという人もいます。

こういうリスクを少しでもなくして利益を上げるという方法の一つに「建売住宅」や「リノベーション済み」というものが出てきた要因だと思います。売る側も買う側も出来ている物を売買するので、一つの安心感という物があるのかもしれません。双方にとってそれぞれメリットがあるのかもしれませんが、その分「自由度」というのがなくなったと思うんです。

例えば、「家のど真ん中にキッチンがあってもいい」「倉庫みたいな家がいい」とかあってもいいと思うんです。別に誰かに褒められるために家をつくっている訳ではないと思うんです。そこに住む自分たちが良いと思う家を作ればいいのではないかと思います。誰かと同じ様な物や同じ間取りなどつくる必要なんかないと思うんです。

でもこれらを実際に反映しようと思うと「新築」では難しい所なんです。コストが馬鹿みたいにかかってしまう。その為特定の人しか自由にできない。だから「建売住宅」や「リノベーション済み」とかいう物が溢れ返ってしまう・・・そういうのを少しでもなんとかできないかなという理由が、リノベーション専門とした理由です。

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