なにもオリジナルドアを絶対に使う必要はない!でも使う意味がきちんとあるんです

リノベーションの裏方通信

リノベーションでも最近は、メーカーさんのドア(以下建具)を使っている所は少くないように思います。その理由として考えられるのは、部屋全体のイメージに合う建具が少ないのと「オリジナル」というのが売りになっているからだと思うのですが、なにも絶対にオリジナル建具を使う必要性はないと思います。でも私たちでも使っている「オリジナル建具」。私たちではなんで「オリジナル建具」を使うか?それにはきちんと意味があります。その意味を少しお話ししたいと思います。

メーカーさんの建具は、既製品建具と呼ばれています。既製品建具は、どのメーカーさんも同じなのですがドアの「横幅」と「高さ」が決まっています。横幅600mmとか830mmといった具合に建具の寸法が決められていて、それ以外になると「オーダー」となってしまうんです。

まずこの「寸法が決まっている」という所が問題で、間取りを考える時にメーカーさんの建具を使う場合、この決められた寸法に合わせて廊下の幅や部屋と部屋の壁の位置などが決まってきてしまいます。例えば部屋の入り口のドアを900mmにしたいと思ったときは、メーカーさんの建具だと830mm前後しかないので「オーダー」になってしまいます。たった70mm足りないだけで「オーダー」になるんですね・・・この70mm、実は暮らしていくのに非常に重要になってくる場合もありえるので、同じオーダーになるならオリジナルで作った方がコスト面でも有利だからという理由なんです。

次に「明り取りのガラス」。これも決まった形状や大きさ・ガラスの種類しかないのが問題で、そんなに大きな明り取りはいらないけど・・・となるとこれまた「オーダー」になってしまうんです。メーカーさんの規格外から外れるとすべて「オーダー」と言う風になってしまいます。

そして最後が「表面のプリント感」と「テカテカ感」。既製品建具の場合、木目みえて実は木目をプリントした物かもしくは木目でもその上にキズが付きにくい様に加工された物がほとんどなんです。これはデザイン的な問題で、どうしてもそこだけ「浮いて見える」という事が頻繁にあります。メーカーさんとしては、コストは下げたいが木目は取り入れたとなると「プリント」となるわけで、またキズがつきにくいという所も売りになるわけですね。

と言っても最近では、メーカーさんでもいいのも出てきています。既製品の建具とオリジナル建具のドア自体のコストは実はほとんど変わりません。なにが違うかと言うと「取り付ける手間」が違うんです。既製品建具は、ある程度の部品が工場で組み立てれているので、それを現場で組み立てる。というだけです。一方オリジナル建具の場合は、一つ一つの部品を現場で組み立てていくので、「手間」がかかってきてしまいます。

普通にコストだけで考えると「既製品建具」の方が、お客さんにとって有利だと思うんですね。でも上記の様な理由からオリジナル建具を使うようにしています。今リノベーションでオリジナル建具を使う所が増えてきていますが、きちんとした理由がないのであれば、オリジナル建具を使う必要性はないと思うのです。それは「手間賃」が全然違うからです。理由もなくオリジナル建具を使ってコストアップさせる必要性はまったくもってないと思うのですが。何故オリジナル建具を使うのか?そこには提供する側の明確な意図があるから使っているはずだと思うのです。

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