マンションで多発カビの問題!それリノベで解決!

リノベの基礎知識(マンション編)

投稿日:2019年7月30日 | 最終更新日:2023年8月2日

マンションにお住まいの皆さんが一番悩んでいるのが「カビ問題」のようです。特に北側の部屋の「カビ」は、ほとんどのマンションで起こっているのが現状です。

築年数のが20数年経った物件のほとんどは、壁と外気の間に「断熱材」というのが施工されていない物件が多いです。カビの発生を防ぐにはどうすればいいのか?リノベーション専門の建築士が解説していきます。

神戸・吹田のマンションのカビ対策

カビはなぜ発生するのか??

カビがマンションでよく発生する原因は、「断熱不足」という事が一番の原因です。マンションは、コンクリートで出来ている為に、木造住宅の様に「隙間」が一切ないという、建物状の特性があります。

カビは、空気中の水蒸気が水になる事で「結露」し、やがてその結露したところから「カビ」が発生してきます。簡単に言うと「氷をいれたコップに水滴が付く」というイメージです。そしてその水滴が、家じゅうの「湿度」が高くなる状態が続き、カビの万嬰となるという事です。

だから風の通りにくい「北側の部屋」や「ベットと壁の間」「洗面所」などにカビが生えやすいという事になります。

カビの発生を防ぐにはどうすれば??

カビの発生を防ぐ方法は、「断熱材を入れる」「風を通しやすくする」「窓を改修する」の3点セットと考えて下さい。

まず「断熱材を入れる」ということですが、築20年以上のマンションは外壁面のコンクリート部分に「断熱材」が入っていないのが多いです。そのコンクリートが、「外気」に冷やされて冷たくなるのを防ぐことが重要になります。

マンションのカビ対策

次に「窓の改修」ですが、これは今ついている窓(サッシ共)を変える方法が一番効果がありますが、マンションでは「窓」は、共有部になる為、個別での変更は難しいです。

また窓には、「アルミサッシ」というサッシが使われていいますが、この「アルミサッシ」は「熱が伝わりやすく結露しやすい」という性質があります。

窓の改修には、今のサッシの室内側に「二重窓」という樹脂製の窓を設けてあげる事で、問題は解決されます。実際に、私の住んでいるマンションの北側の部屋もこの「二重窓」をつけた事により、「カビの発生」を防いでいます。

そして「風を通しやすくする」という事ですが、湿度が高くなる状態を出来るだけ回避してあげる為には、「換気」をしてあげる事です。

マンションは、北側の部屋は風が入ってこない為に出来るだけ南側から北側に「風を送り込む」事が大事になってきます。しかしほとんどのマンションでは、間取りの問題上南から北側に「風」を送り込むことができません。

このような部分を改善するためには、南側の窓から北側へと換気できる間取りとすることが解決策です。またどうしても間取り的に難しい場合は、普段は部屋のドアを開けっぱなしにできるドアとしたり浴室のドアなどは常に開けておくという事を心がけましょう。

根本的な対策をしないと「カビ」は解決しない

カビを防ぐ対策を見てきましたが、「小手先だけではカビの発生を防げない」という事です。断熱材を入れるにしろ、二重窓を付けるにしろ、間取りを一新するにしろ後から工事しようと思うと大掛かりな工事になってしまいます。

せっかくリノベーションでお気に入りの部屋になっても、こういう所の対策をしていないと、住んでいくにつれ「カビ問題」で悩まされてしまいます。

その為には、デザインも重要ですが、如何に結露やカビの発生を防ぐか?という所も重要です。私たちでは、デザインや部屋の雰囲気も然ることながら、「如何にカビや結露の発生を防ぐか」も考え、「カビ対策も必須」と考えましょう。

私たちでは、中古物件の内覧・資料請求・リノベーションに関するご相談など受け付けています。リノベーションに専門の一級建築士がご対応していますので、お気軽にお問合せ下さい。

中古物件内覧の同行はこちら

オンライン・対面相談はこちら

リノベーションに関するご相談・資料請求のお問合せは以下からお気軽にどうぞ

ご相談

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事一覧

ブログリスト