マンションリノベーションの基本中のきほん!構造を知ろう
神戸を中心に大阪・阪神間でリノベーション専門の設計事務所がお伝えしています。今回はマンションリノベーションの基本中の基本、マンションの構造についてです
マンションの構造は大きく分けて2つ
マンションの構造は大きく分けて2つです。1つ目は鉄筋コンクリート造、2つ目は鉄骨鉄筋コンクリート造とわかれます。
このうち鉄筋コンクリート造は鉄骨を格子状に組んでコンクリートを流してつくる工法で、鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄筋コンクリートの中に鉄骨と言う部材をいれた工法で主に高層階のマンションに採用されている工法です。
この2つの構造をさらに分けることができ、壁式構造とラーメン構造という構造に分類することができます。壁式構造は、低層のマンションに多く採用されていて特徴は「柱がなく壁と梁で構成されている」と言う点です。ラーメン構造は、6階以上のマンションに多く採用されていて特徴は「柱と梁で構成されている」という点です。マンションのほとんどがこのラーメン構造という構造で建てられています。
壁式構造のメリット
壁式構造のメリットは、柱がないので部屋の内側に出っ張りがあまりないという点があり間取りの点から考えるとすっきりした間取りとなりやすいです。
また天井などもコンクリートに直接クロスなどが張られている場合が有る為、解体する範囲が少ない場合が多いという事もあり解体費用が少なくて済む場合もあります。その他にも壁式構造で建てられた中古マンションは、比較的築古物件が多いので、物件価格が安い場合もあります
壁式構造のデメリット
壁式構造のデメリットは、メリットでもあった柱が無い分取れない壁があるという事です。取れない壁がある分間取り変更に大きく制約が出る場合が多いです。また共用の配管や排水といったインフラも室内に見えてきていたりする場合もあり、壁式構造は築古物件が多いのでこういったインフラの影響も間取り変更に制約を受ける点のひとつです
メリットでもあったコンクリートに直接天井の仕上げがされている場合が多いので、それ以上天井の高さを上げることはできないという点とエレベーターが無い場合も多いので、材料の搬入費用などが高くなる場合が多いです
ラーメン構造のメリット
ラーメン構造のメリットは、柱と梁の他に共用部以外はすべて撤去できるので間取りの変更の自由度が高いという点です。
また排水や共用の配管もその後のリフォームを想定して建てられている場合も多いので間取りに影響を受けにくいという点もあります。壁式構造でなかったエレベーターもある物件が多く、材料の搬入費用が特別高くなるということも少ないです
ラーメン構造のデメリット
ラーメン構造は、柱や梁、共用部以外はすべて撤去できるため解体する範囲が多くなり解体費用が高くなる場合があります。解体費用を抑える方法として、使える既存の壁を再利用したり床材を下地材として利用していくなどする方法があります。
また物件価格も壁式構造のマンションに比べて高い場合が多く、物件価格に予算を取られてその後のリノベーションが希望通りにできないという場合も出てきたりします。その為物件だけにとらわれずその後のリノベーションで間取りが変わることも想定して、中古マンションを選ぶようにするほうがよいでしょう。
まとめ
ラーメン構造と壁式構造のメリット・デメリットをみてきましたが、それぞれにメリットデメリットがあります。壁式構造は解体コストなどで費用を抑えられたり、ラーメン構造は間取りの自由度が高かったりとそれぞれ一長一短です。
ただリノベーション前提でと考えた場合、ラーメン構造の方がリノベーションしやすい構造といえます。ただし壁式構造だからリノベーションには不向きという訳ではなく、壁式構造のマンションには壁式構造でしかできないリノベーションの醍醐味や考え方などがあり、決してリノベーションに不向きという訳ではないです。
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