無垢フローリングを中古マンションリノベーションで使うには?

リノベの基礎知識(マンション編)

投稿日:2023年7月3日 | 最終更新日:2023年7月20日

マンションのリノベーションで無垢材のフローリングは使えるの?管理規約で決められた防音対策は問題ないの?と言うそんな疑問を今回はリノベーション専門の一級建築士が解説していきます。

マンションで無垢フローリング

マンションで無垢材のフローリングを使う

マンションでは、管理規約で床の防音仕様が決められている場合がほとんどです。よくあるのが、L45以上とする。と言う風に決められている時があります。

この場合、無垢材のフローリングをそのまま貼る事はできません。無垢材のフローリングには、防音対策がされていない為、管理規約で決められたL45をクリアする事はできません。

ではマンションリノベーションで、無垢材のフローリングが使えないのか?と言うとそうではなく、使える様に対策が必要になってきます。

L45とはそもそもなに?

L45とは床材の遮音性を示しています。Lの後の数値が小さいほど、遮音性が優れておりL45とL40では、L40の方が遮音性能が高いと言うわけです。ちなみにLL45という表記もありますが、どちらも意味はほとんど同じです。

豆知識として、LHの表記は建物の構造で左右される重量衝撃音。LLやLの表記は、床面の仕上げ面で左右される軽量衝撃音を示します。

無垢材でL45をクリアするには?

ではマンションのリノベーションで無垢材は使えないのか?と言うとそうではなく、L45を確保さえすれば問題なく使用できます。無垢材でL45をクリアさせる方法で、最も簡単で一般的なのが、二重床工法という工法です。

二重床工法とは、コンクリートのスラブの上に防振ゴムなどがついた支持脚を設置していきます。こうする事で、コンクリートと床に空間ができ音が響きにくくなります。

マンションリノベの二重床

この支持脚には、L45仕様やL40仕様などがあり、これを使うことにより管理規約で決められた防音対策が確保できると言う事です。

二重床工法のデメリット

二重床工法は、コンクリートのスラブとの間に空間を確保するために用いるため、その分床の高さが高くなります。

そのため床の高さが高くなる分天井高さも低くなる場合がある。と言えます。しかしこのデメリットは、天井を作らずに上階のコンクリートを見せてあげる仕上げにしたりする事で、解決できたりもします。

但しコンクリートを見せる場合には、注意する点がいくつかあるのでこれらを必ず守るようにしましょう。

コンクリート現し仕上げするなら絶対抑えたいポイント

まとめ

マンションのリノベーションで、無垢材のフローリングにして欲しいと言うご要望が多いです。その場合、事前に管理規約を確認しそのマンションの防音仕様はL45なのかL40仕なのか?を確認する事が必要です。その防音性能さえ確保できれば、無垢材のフローリングを使う事はマンションでも問題ありません。

私たちでは、中古物件探しから内覧・リノベーションに関するご相談など受け付けています。リノベーションに特化した一級建築士がご対応していますので、お気軽にお問合せ下さい。

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