はじめに

私たちについて

私たちは兄と私の2人のとても小さな設計事務所です。そんな私たちは、新築は一切せずリノベーションを専門としています。それもレトロやビンテージといった古い雰囲気だけのスタイルにこだわったリノベーションです。

まずは私たちや私たちのリノベーションについて説明していきます。

私たちがリノベーション専門に取り組む理由は、ただひとつ「コダワリのある住まいに誰もが住めること」。今の建築業界は、いくつかの決められたプランから選びそれ以外は「オプション」というのが主流です。

それでは自分たちが求める「コダワリの住まい」が一切できない。でもコダワリを取り入れた住まいを実現するのに新築では限られた人しかできないのが現実です。

なぜ限られた人しかできないのか?これはやっぱりおかしいです。誰もがコダワリのある住まいに住めるにはどうすればいいのか?そう考えた先に、「リノベーション専門の設計事務所」という答えにたどりつきました。

でも今は「リノベーション会社」というものが沢山あります。見栄えをよくしオシャレを売りにしている所が多いです。もちろん見栄えやオシャレも大事です。でもそこは「住むための家」だと思います。

その為には、「快適に暮らすには?」「住みやすい間取りは?」などを考える事が、優先条件でありその先に「見栄えやオシャレ」があると考えます。

コンクリートを見せた仕上げやなど最近はよくみかける様になりましたが、私たちが専門にしているレトロやビンテージスタイルとは中身はまったく違います。

  • コスト管理を考えどんな材料を使えばレトロやビンテージな雰囲気を作れるか知っています
  • コンセントやスイッチなどの細部までレトロやビンテージな雰囲気にあう材料にこだわります
  • 雰囲気だけでなく断熱や結露といった対策もきっちりします
  • 私たち自身が古い雰囲気が好きだからこその「コダワリ」とお客様の「コダワリ」を実現します

ビンテージやレトロといったスタイルだけの理由

昔から新しいものにあまり興味がありませんでした。洋服や雑貨などビンテージな物や古いものが大好きでした。その魅力は、今のデザインにないちょっとチープだけど、どこかオシャレ。

アメリカンスイッチ

建物も海外の古い雰囲気や洋館が大好きです。カフェの様な雰囲気も大好きです。私たちがそういう雰囲気が好きなため、そんな家に住めたら楽しいだろうなと思ってました。でも実際は、色々なお客様がいます。

その要望を叶えるのが私たちの仕事です。だけど何かが違う・・・。そう考えた時に、やはり自分たちの好きな「古い雰囲気」が好きな人と共感できる「家を作りたい」と思い、ビンテージやレトロといった古い雰囲気だけを専門にしました。

結露や断熱もしっかりと

日本の家は結露と断熱対策があまり進んでいません。ようやく断熱や結露対策の必要性が取り上げられてきました。夏、異常にあつい。冬、異常に寒い。といった問題を解決するのもリノベーションです。

特にマンションはお風呂場に洗面所が併設されている場合が多く、その為お風呂上がりの熱気が洗面所まできてしまい、これが結露やカビを発生させます。これを防ぐには、調湿効果のある珪藻土を洗面の壁などに使って対策します。

珪藻土

また北側の部屋では、カビが発生しているのをよく見かけます。これは北側の部屋は、一日中日が当たらない為です。その為湿気がひどく、カビの発生の原因になってしまいます。これを防ぐには、断熱材をしっかりと施工し内窓と言われる、今の窓の内側にもうひとつ窓を付けることで対策します。

断熱材
内窓

見かけだけなく、快適性にもしっかりと対策するのが私たちのリノベーションです。レトロやビンテージといったスタイルのリノベーションはよく見かけますが、断熱や結露対策もしっかり対策したレトロ・ビンテージスタイルのリノベーションでは数少ないのが現実です。

これ忘れてませんか?マンションリノベの取入れるべき内窓とは?

なぜ?マンションリノベで断熱工事が必要な理由

流行りに流されない

家にも洋服などの様に「流行り」があります。少し前までは、「自然素材を使った家」などが流行っていました。とりわけ何処もかしこも「自然素材」を取り入れた家を作っていました。

しかし今は古い感じの家やグレー系の家が流行りだすと、一斉にその方向へ舵を切り「自然素材の家」をメインとしていたのはどうしたの?といった感じです。

流行りが悪いのではなく、その流行りに中途半端にのる作り手側が悪いのです。本当に「自然素材の家」にこだわって作っている所は、今も変わらず作っています。

そういった所は、自然素材という物に対して知識や誇りを持って提供しています。今はビンテージというスタイルを売りにしている所もありますが、ほとんどの所が「売れるから」だけの理由です。

なぜなら本当にレトロやビンテージといった物が好きならば、作り手側もそういった物が好きなはずです。それは家の雰囲気だけでなく洋服だったり雑貨だったりなど、そういったレトロやアンティーク・ビンテージな物も好きなはずです。

でも残念なことにほとんどの所は「流行り」だからです。作り手側が、家だけじゃなく他の物もビンテージやレトロなどが特段に好きでない所がほとんどです。

そういった所は、すぐに次の「流行り」に乗り換えていきます。その証拠に今は「ホテルライク」というスタイルがじわじわ流行り出しています。

インスタとか見ていると今までビンテージを売りにしていた所が、段々とその方向に舵をきっています。流行りももちろん大事ですが、流行りに関係なく私たちが好きなレトロやビンテージと言った雰囲気を同じ様に好きな方と一緒に作る。それが私たちのリノベーションです。

2人しかいないからこそできる

兄と私の2人の為、年間に数件程度しかリノベーションできません。それは1つ1つを自分たちの目で確かめ、自分たちで現場調査からお引渡しまでの「終始一貫」して対応することを原則としているからです。

お約束ごと

プランだけ作って後は、会社の誰かに担当させる。という曖昧な事は、私たちにはできません。それはご依頼を頂いた方の変わりに、私たちが工事状況をチェックしたりするのが私たちの使命だからです。

お客様のお声

経年劣化のある素材への想い

私たちのリノベーションは、ピカピカの新建材と言われる素材をあまりつかいません。ドアひとつにしても大手メーカのプラモデルの様な簡単に組み立てれるドアでなく、ひとつひとつ手づくりの物や本当の木で作られたものを使います。

元々こういう物を使って家は作られてきました。それが年月とともに経年劣化していきその家々によって色など個性がありました。しかし今は、大量生産の物が安く手に入り、コストを抑え売り上げを増大させる為にこういった物が使用されています。

また工期も短縮できるためプラモデルの様なものが主流になっています。その為、その家々の「個性」というのがなくなりほぼ一緒になっています。

私たちがリノベーションで使うものは、そういった物ではなく「経年劣化のある素材」や「使い込んだ雰囲気の材料」を使って年月とともに楽しめる住まいです。

経年劣化の材料

出来ることはなんでもやる

私たちは出来ることはなんでも自分たちでします。これは予算的に厳しい場合やちょっとした取付など、私たちがすることで少しでもそれが叶うのであれば、私たちで出来ることはします。ただどうしても出来ないこともありますので、一度ご相談ください。

困ったときに頼れる存在でありたい

リノベーションが終わったから終わりではないです。家は常に困った事が起こる場所でもあります。そう言った時に相談できる存在でありたい。それはどんな小さなことでも相談できる建築事務所であるべきと思うからです。

「知り合いに建築関係の人がいないから何処に聞けばいいのかわからない」といった事をよく聞きます。そんな時こそ私たちを頼って下さい。

「フックを取り付けたいけど取付かたがわからない」や「ネットで部品買ったけどどう取り付けたらいいのかわからない」など身近で気軽に相談できるそういう存在が私たちです。

最後に

2人しかいないとても小さな事務所ですが、私たちは「建築事務所はなんでも相談できる存在」であるべきと思います。リノベーションと言えば、リノベーション会社に依頼する。と言う方が多いです。これは決して間違っていません。しかしリノベーションは、新築をつくる過程となんら変わりないです。

新築を作る過程となんら変わらないからこそ、私たちの様な建築の知識を豊富に持っている建築士の役割ではないかと思います。

小さなことからひとつひとつ決めていき、コダワリのある住まいを誰もができ、そしてその後も家の相談が気軽にできる。それが私たちの使命だと思います。

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